内縁関係者に相続させるために

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内縁関係者でも遺産像族を受けられる？

近年では日本人の結婚観も大きく移ろいでおり、婚姻関係を結ばずに内縁関係者としてパートナーとの一生を過ごす方が男女ともに増えています。

遺産相続は原則的に配偶者や子、親族などに対して行われるものですが、果たして「内縁の妻」や「内縁の夫」は被相続人から遺産の分配を受けることが可能なのでしょうか。

結論から言えば、内縁関係者だとしても遺産相続を受けられる二つの方法が用意されていますから、事前に然るべき準備を整えておきましょう。

遺言書を用意する

内縁関係者に遺産相続を行うために最も一般的で簡単な方法となるのが、遺産の受取人を内縁関係者に指定する旨を記載した遺言書を作成するという方法です。

遺言書で相続人を指名しておけば、血縁関係者以外に対して法的に正当な方法で遺産相続を実行することが可能になります。

法定相続人から遺留分の請求を受ける可能性はありますが、こうしておけば遺留分を除く全ての財産を内縁関係者に引き継げるため、安心して今後の人生を過ごせるでしょう。

特別縁故者になるという方法も

遺言書の作成と比較するとマイナーで複雑な方法になりますが、特別縁故者として認められることにより、遺言書が無くても財産の受け取りが可能になる場合があります。

仮に被相続人に法定相続人が全くいないという場合には、被相続人と同居をしていたり、被相続人の身の回りの世話をしていたりした人物に遺産相続の権利が与えられるのです。

ただし特別縁故者として認められるためには、家庭裁判所に対して申し立てを行い、法定相続人が不在であることを立証しなければなりません。

家庭裁判所によって特別縁故者として認められなければ、内縁関係者が遺産を受け取ることは出来ないので、適切で確実な方法と言い切ることは不可能です。

この記事の監修者

税理士　原　直哉(ハラ ナオヤ)

司法書士、行政書士、ファイナンシャルプランナー（FP）

経歴
相続において専門家のアドバイスが必要な方に対して、必要なサポートを行っている。