遺族年金の手続きや具体的な仕組みを知ろう

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家族が亡くなったあと、残された家族は様々な手続きをしなければなりません。
その1つに遺族年金があります。

ここでは遺族年金の手続きや具体的な仕組みについてまとめてみましょう。

遺族年金とは？

遺族年金とは、国民年金法と厚生年金保険法等を元に、被保険者が死亡した場合、残された遺族に対して支給される日本の公的年金のことです。
現在では、遺族厚生年金と、遺族基礎年金の2種類が運営されています。

遺族基礎年金は、国民年金の被保険者または老齢基礎年金の資格期間を満たした人が死亡したときに支給されます。
また、遺族厚生年金は会社員や公務員など厚生年金加入者だった人が死亡したときに支給される年金です。

つまり、遺族年金は亡くなった人がどのように年金に加入していたかによって、受け取れる給付の種類が変わってきます。

遺族基礎年金とは？

遺族基礎年金は、国民年金の被保険者、老齢基礎年金の資格期間を満たした人が死亡したときに支給されます。
加入者に生活を維持されていた18歳未満の年度末までの子供がいる配偶者、またはその子が遺族基礎年金の支給対象です。

遺族基礎年金の受給条件は、死亡した月の前々月までの国民年金の加入期間の2／3以上、保険料が納付または免除されていることが条件となっています。

遺族厚生年金とは？

遺族厚生年金は、会社員や公務員など厚生年金に加入していた人が死亡した時の遺族厚生年金になります。
遺族厚生年金は、遺族基礎年金の金額に加算されて支給され、遺族の範囲も遺族基礎年金よりも広く、18歳未満の子供がいない配偶者とその他の人に支給も支給範囲になっています。

つまり子供がいない場合でも、配偶者に遺族年金が支給されるのです。

遺族年金の受け取り方法と手続き

遺族年金を請求する前には、年金事務所で受給権の有無や必要書類などの確認をしておくとスムーズです。
まずは、死亡届の提出は必ず必要です。

亡くなった人が現役の加入者だった場合、厚生年金加入者は会社を通じて資格喪失届を提出します。
国民年金加入者の場合は、国民年金被保険者死亡届を、市町村役場に提出します。

亡くなった人が年金受給者だった場合、年金事務所へ年金受給権者死亡届を提出します。

この記事の監修者

税理士　原　直哉(ハラ ナオヤ)

司法書士、行政書士、ファイナンシャルプランナー（FP）

経歴
相続において専門家のアドバイスが必要な方に対して、必要なサポートを行っている。